南へ・・ 第18話「抑制」
- 2017/07/26
- 21:51
「いや~、これ、言っちまって良かったかなぁ?」七里御浜近くのネット・カフェでの、木下姉妹との好事を認めてしまった周(あまね)と豊(ゆたか)であったが。しかし、美波(みなみ)は、落ち着き笑って聞いている。「ふふ、それ位のお話で、動揺するあたしじゃないわよ。それじゃ豊、由香(ゆか)ちゃんと何をしたか、再現してもらおうかしら」 「分りました。いいでしょう」と、豊は返した。白衣の胸元と下半身をはだけ、仰向けで下肢...
南へ・・ 第17話「施術」
- 2017/07/24
- 21:40
「それはね・・」周(あまね)と豊(ゆたか)、二人の若者が寝泊りする、夜の豊野家の離れにて、美波(みなみ)が続ける。「余り分ってもらえないかもだけど、まあ、女の勘ってとこかしらね」 「ああ、女性の勘ね。俺たちが、そんな出会いしたって事、分ります?」周と豊が返すと「ふふ・・絶対そうだとは言えないけど、何となく分るの。君たちが、浜辺で彼女たちと出会って、好い事したって・・ね」 「怖いですね。かなり当たってます...
南へ・・ 第16話「質疑」
- 2017/07/22
- 21:44
「周(あまね)さん・・」星空の下、もうすぐ寝静まろうとしている、夜の漁村の片隅で、彼とその女友達 宙(そら)との、LINEでのやり取りが続く。宙「そうかなあ。豊(ゆたか)君と貴方が、美波(みなみ)先生に会ったとなると、ただの挨拶じゃ済まない気がするんだけどなあ・・」 周「そうか、そう感じるか。俺としちゃ、マジでただの挨拶のつもりだったんだが」 宙「・・けど、夕べの会食には、美波先生もいらしたんでしょ。そうなる...
南へ・・ 第15話「点検」
- 2017/07/19
- 19:50
夕方5:20pm過ぎの、JR紀勢東線 北紀長島(ほっき・ながしま)駅。熊野の有名な海岸 七里御浜から帰り、上り列車を降りた周(あまね)、豊(ゆたか)の若者二人を出迎えたのは、意外にも看護師 瀬野美波(せの・みなみ)だった。「二人、お帰り!」 「おー、これは美波さん、感謝ですぅ~!」出口で軽く一礼を経て、彼女の愛車、イエロー・カラーのスズキ・アルトに乗り込む。「お前、前行けよ」周に促され「じゃ、お願いします」と、豊...
南へ・・ 第14話「分岐」
- 2017/07/17
- 23:46
美しい風光を誇る、春の浜辺近くに建つネット・カフェで、周(あまね)は妹 由紀(ゆき)と、豊(ゆたか)は姉 由香(ゆか)と、隣り合わせのペア・ブース席で、下方を露わにして高め合い始めていた。姉妹との、初めての出会いもさる事ながら、この夜、豊の恩人 美波(みなみ)との、二度目の行為の可能性を意識して、最後の一線は越えまいとの想いが強くあった。周の席。膝枕の、横向きの由紀に、男根と陰嚢を外に連れ出され、その舌技の...